こんにちは!今回はマンションエントランスに描いた壁画をご紹介させて頂きます。今回のご依頼は、私が以前描いたフルーツカフェの壁画を見て、ご依頼頂いたことがきっかけなのですが、その物件名をお聞きして驚いたのが、実は私が沖縄で借りているマンションのオーナーさんだったのです。
打ち合わせをさせて頂いた時に、どんな絵が良いのか、なぜご依頼頂いたのかを伺ったところ、ご夫妻は絵が大好きだそうで、マンションのエントランスが真っ白で寂しいなと感じていたとのことでした。
これまで沢山の仕事をさせて頂きましたが、店舗がメインで住宅しかも共有部分に描くという事は初めてでしたので、デザインを色々考えました。私が住むマンションは、 目の前が小学校ということもあって、小さなお子さんがいる家庭が多く、若い夫婦が多く住んでいます。
カッコいい雰囲気よりも、ほのぼのとした優しい気持ちになれるような空間にしたいと思いデザインしました。店舗と違うのはコンセプトが定めにくいところでした。住人は様々な個性で好むものも異なりますし、際立ったイメージや強い印象のイラストは疲れさせるため、目に入って心地の良いものを選びました。中でも一番気を使ったのは色使いです。5色の絵の具から色を混色して色を作りましたので、色作りに時間がかかりました。
まさか、自宅が現場になることがあるなんて驚きでした。また、住人の方とも作業中に声を掛けて頂いてコミュニケーションが取れたり、同じ階の方は、私が描いているところを見て驚いていました。同じマンションに住んでいても、お互いのことは知らないですよね。今回はゆっくり時間をかけて描いたので、毎日たくさんの住人の方と話ができて楽しかったです。ここのマンションに住む人々(私も含め)が、家に帰ってきた時にホッとしたりエレベーターを待っているときに絵を見て癒されると良いなと願いながら描きました。
今回は、管理している不動産屋さんも作業を見に来ていました。オーナーさんもとても気に入ってくださり、無事に作業を終え安心しました。
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